妊娠中の方の治療

次回抜歯予定の女性の方から電話があった。

 

「産婦人科の先生から妊娠6週目だって言われたんですけど歯を抜いて大丈夫でしょうか?」「妊娠すると歯がボロボロになると言われたのですが...」

 

先ず、当医院で処方している薬は妊婦に問題のないものを使っていることを説明。成人女性は妊娠しているものと仮定して処方薬を選んでます。

麻酔薬も2~3時間で体内で分解されますし、レントゲンに関しては胸のレントゲンを3000枚以上撮ると胎児に影響が出るかもと言われていて、胸より上の顔のレントゲンであること、しかも防護エプロンを掛けること、しかもデジタルレントゲンでフィルム式のレントゲンの被曝量が1/2~1/3なので心配いらないと説明した。

 

しかし、歯は抜けません。

 

妊娠中は安定期に入ってから臨月の前までなら抜けますが、まだ安定期に入っていないので抜くとしたら2ヶ月先になるかなぁ...とお話した。

 

そして「妊娠すると歯がボロボロになると言われたのですが...」について。

「もしかして、その産婦人科医の先生、おじいちゃん?」って聞いてしまった。やはりかなりの年配の先生だそうだ。

昔は「子供1人産むと1本歯が抜ける」なんて言われたそうだが、根拠はない。

妊娠すればつわりもある。胃酸で歯を溶かす場合もあるだろう。

ホルモンバランスも変わるので歯肉炎になりやすい、色々とおっくうになって歯磨きを疎かにしやすいなんてことはあるけれど、それはしっかりと対処できる問題で「妊娠=歯がボロボロ」ということではない。

 

初めてのお子さんなら母親として神経質になるのも分かる。

けどね、治療を心配するよりも、虫歯を放置したまま妊娠すること、歯槽膿漏を放置して妊娠することの方がよっぽど危険である。毎日自分の作った膿を飲んでて体に良いわけないでしょ、次の子はしっかり治してから作るようにね、と笑って話して電話を切った。

 

子供が欲しいと思っている女性。ちゃんと歯医者さんに行ってくださいませ。

(医)聖湘会

よしだデンタルクリニック

 

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