「口腔癌」と「口腔がん」の違い

昔は「癌」と書かれていたものが、最近は「がん」と書かれることが多くなりました。

 

これは「癌」という漢字が難しいからでは無く、扁平上皮癌などの癌に加えて悪性黒色腫などの悪性腫瘍も含めて「がん」と呼ぶことにしたためです。悪性黒色腫は非常に予後が悪く、扁平上皮癌などに比べても10年生存率が低い「がん」です。おそらく「癌じゃなくて良かった」という誤解をなくすために「がん」という呼び名で呼ぶことにしたのでしょう。

 

相変わらず死因の1位をしめる「がん」ですが、一昔前に比べて治る方は増えています。しかし、長年2位3位を占めていた脳血管疾患(脳出血や脳梗塞)、心不全(心筋梗塞など)ですぐに亡くなる方が大幅に減ったため1位ままです。また、脳血管疾患や心不全ですぐに亡くなる方が減ったため、その後、要介護状態になる方も増えました。そのため肺炎の死亡率が増えたという側面もあります。

 

堀ちえみさんの場合、ステージIVということでリンパに転移している状態ですが、ステージI~IIIはがんの大きさによって分類されます。しかし、米粒ほどの大きさのがんでもリンパに転移していることもあります。「まだ小さいから様子見」ではなく、疑わしいと思ったら近隣の歯科医院、または口腔外科を受診してください。

 

またネットでは「もっと歯科医師が早く気づけたのでは?」というような書き込みが見られますが、歯科医師会では講習会を設けて「口腔癌検診協力医」という修了証書を出しています。できれば口腔癌検診協力医に診てもらうことをお薦めします。(よしだデンタルクリニックは協力医です)

 

私も何人もの口腔がんの患者さんを診てきました。決して珍しい病気ではありませんので、気になったら即受診をしてください。

(医)聖湘会

よしだデンタルクリニック

 

電話 0465-43-4182

 

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