「人生会議」

話題になっているので私見おば。
多職種連携の講習会や研究会に出てると「終末期医療」や「看取り」の話題が出る時がある。参加者の人達は患者さんや利用者との「最後をどう迎えるか」について話が出来ていることが多いが、それでも「最後は自宅で迎えたい」と言っているのに容態が悪化した時に家族が救急車を呼んでしまい、主治医が怒ったなんて話も聞く。「人生会議」が出来ていてもトラブルになることもあるのである。
実際、人生会議をしていない人が半数以上ある現状ではトラブルが多発している。俺も親父と飲んでいる時に話しをすることがあるが(親父が老人ホームの職員だったのと俺が医療職だというので話はしやすい状況だと思う)親父に「延命治療はいらない」と言われて、いざその時に、たまにしか実家に顔を出さない弟が出てきて「親父を殺すきか!」ぐらいのことは言いかねないので「文章にして残して」と言っている。
誰にでも訪れるのが「死」なのだが、実際自分の死について考えたくない人は多い。コメンテーターが「正月に家族が集まった時にでも話しておくと...」と言っていたが、めでたい席で「親父の最後は...」なんて話を始めても「なんでこんな時に」と言い出すのではなかろうか。(実際昔の親父がそうだった)
認知症の啓発活動でパンフレットを渡そうとしても「俺が認知症だって言うのか!」と言って受け取りを拒否する高齢者も多い。こちらとしては「なる前に知っておいて」と思っているのだが、病気に関してもこの程度なのだから死に対してはもっと拒否反応が強いであろうことは用意に想像がつく。
で、このポスターなんだが多少お笑いの要素も入れて「人生会議をしましょう」と啓発しているのだが、これが患者団体から批判がでて発送中止になったそうだ。
このポスターの対象者は「まだ死が遠い未来の話だと思っている人とその家族」にむけてのものだと思う。「既に死に関わる病気を患っている人とその家族」ではない。笑えない状況にいる人を冗談で揶揄するのは不謹慎だと思うが、笑える状況にいる人を「死」という暗くなりやすい話題にお笑いの要素を入れるのは問題ないと思うのだが...
なにより「死」は悪でも不幸でもない。
このニュースがワイドショーなどで取り上げられるだけでも充分啓発効果はあると思うのである。
https://news.livedoor.com/article/detail/17449496/

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